自費出版もの円盤 絶版→YouTube公開の真相 (^ω^;)

2012/07/04 07:34 - カテゴリー: ムービー@旅客機 - 投稿者: ナオ@Webmaster
――というと大げさかな(笑)

▼パッケージが売れない時代 (´д`)

さて、昨日の続きです。「四季の空港」シリーズはイメージBGVですが、記録映像コレクションの「旅客機ムービークロニクル」シリーズも絶版にしました。こちらも順次YouTubeへのアップロードを進めております。

そこで、よく問われることなのですが、別に一気に絶版化しなくても……ということですね。少なくとも直販を事実上ストップしてから、周知徹底期間ともいえるおよそ半年を経たとはいえ、以前に購入してくださったユーザさんから『もうネット放出ですか?』という反発もあるでしょうし。今日はそのあたりの事情をお話しましょう(・◇・)ゞ。

この背景には「売れない」「プライベートレーベルの問題」「ネットへのシフト」という3つの要素があるのです。まずは、売れない件。今は以前ほどパッケージものが売れない時代になってしまっているのです(汗)。別に私の作品群だけがそうだってわけじゃなくて、メジャーレーベルでもなんでもそうです。漏れ伝わってくる小売店からの情報でも、どんな大作でも以前ほど売れなくなった――が現実のようです。

「CDが売れなくなった」というニュースは皆さんもご存じだと思いますが、映像パッケージについても同様だったりするのですね。これは厳然たる事実で、数年前なら一万本売れたタイトルでも今なら――以前と同じ水準の作品であっても――数千本しか売れない、などと落ち込みが顕著なわけです。

これは不況で消費者の財布の紐が固くなったということももちろんですが、YouTubeニコ動のようなネット動画が一般的してきたせいで、わざわざ高価なパッケージを買ってまで見る必然性が……という鑑賞スタイルの変化も大きいでしょう。これはもうパラダイムシフトといっても過言でないような大きな変動であり、パッケージ商品を主軸にしていたレーベルにとっては事業の浮沈に関わる一大事といえましょう。

それでも、アニメの「劇場版 けいおん!」や「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズのようなバケモノも、ほんのひと握りに過ぎないものの存在するわけでして、結局、「コンテンツの中味」が上出来だったら(もしくは売り方が上手かったら)売れるという正論もいまだ廃ってはいないといえましょう。

まあ、旅客機などのりもの系のパッケージで何万本も売ろうとは端から思ってませんけどね (^▽^;) 。ウチらが狙うのはやっぱりニッチなマーケットでしょう。市場が小さくてもそこの市場の大勢が歓迎してくれるような、そんなコンテンツを提供し続けたいですね ( `・∀・´)ノ。

ただ、後述しますが、いろいろと世の中が不安定になってきている中で、円盤をプレスしてってスタイルは(特にBDは)なかなかリスクが大きいといえましょう。私がやっていたように、オンデマンドに近い形でセコセコ自家製造するのを主たるスタイルにするほうが現実的なのではないかということです。

そう思ってインディーズを続けてきたわけですけど、あまりにも売れなくて ((((((^ω^;)。まあ、強気の価格設定(笑)の割には売れてる方なのかもしれませんけど(汗)、要はせっかくの保有しているコンテンツを「塩漬け」状態にしてしまっているという問題をなんとか解決したかったのです ( ̄ー ̄;)ゞ。それで、いったんパッケージ化したBDやDVDをいったん全部開放してリセットを図ったのですね (b´∀`)b。

▼ネットを主軸に活動を続けるために……(・∀・)ノ゛

次なる理由としては、ちょっと私のプライベートブランドというかレーベル名に、ある種の問題が発生しそうなので(謎)、そのあたりを含めて仕切りなおしを図る必要があったのです。それと、将来BDをプレスするとなると(実現するかどうかはさておき)、いろいろとライセンスの登録が必要だったりと面倒であり、それならいっそ屋号を見直すだけじゃなくていろいろと大それたことも……などとゴニョゴニョ(笑)。

さて、最後の理由です。実はこれが一番大きいかも……。311以降、いっこうに事態は快方することはなく、むしろどんどん悪化の一途を辿っているといえるのではないでしょうか。余震は収まりませんし、放射能汚染はじわじわと国土と健康を蝕んでいます。

地震や富士山の噴火などで首都圏が壊滅的なダメージを被るのは今日起こってもおかしくはありません。日本海側で大地震&大津波が発生し、若狭湾の原発群が全部メルトダウンすることだってあり得ないお話ではないでしょう。

もうウチらが出来ることといえば、大地震や大津波や噴火が起きないで下さい!って必死に祈るしかないじゃないですか ヽ(´ー`)ノ。何度も書いているとおり、私は大阪在住ですが、ちっとも安心感がなく、イザという時に備えて避難や移住の想定は行なっています (;´д`)ゞ。

そんな不安定な世の中で、もっとも合理的に将来に渡って作品を提供できる場といえば、やはりネットに落ち着くのではないでしょうか。それもYouTubeだけじゃなくて、他のサービスや自サイトなど、いろいろなプラットフォームを並行して活用していくべきでしょうね。バックアップの意味でも。

つまり、ネットでの公開をメインに、サブとして、インディーズによるパッケージ化を位置づけるってことです。「バーチャル」空間を主軸にするってのは、一昔前だったら胡散臭く思われたものですが、現状を冷静に捉えてみると「リアル」をメイン、たとえば、イベント上映だの特定のメジャーレーベルと組んでのパッケージ化だのって方向性は、少なくとも「これからの」主軸に据えるにはリスクが大きい選択だと私には思えます。

最悪、東京や大阪が消えてなくなる(!)可能性も鑑みて活動のフィールドを見出すとしたら、もうネット以外にはないってことですね(´・Д・`)。幸い、ネットは世界につながっていますし、私のユーザさんも実は日本国外の方が多かったりします (^∀^ヾ。

残念ながら現状では日本語にしか対応してませんけど、サイトを苦労してリニューアルしてブログに一層力を入れだしたのもそういう理由もあったわけです。

▼パッケージ化は手段か目的か? (〃▽〃)

そのうち記事にしようと思ってますけど、ネットでいろいろな活動をしてファンを獲得していこうと思ったら、ブログで手を抜いちゃ駄目ってのが私の持論です (^ω^;)。私もかつてメジャーレーベルに関わることがありましたけど、その際も、DVD化をまずブログのユーザさんに歓迎してもらえる土台を作らなきゃダメだと思ったのです。

メジャー化で浮き足立って「忙しい」を口実にブログを放置してしまうと、せっかく更新を楽しみにしてくれていた既存のユーザさんをガッカリさせることになりかねませんからね (;´д`)ゞ。だから、DVDプロジェクトが多忙を極め、取材や編集で忙しい時期ほどむしろ熱心に更新を続けるようにしたわけです(´・Д・`)。

まあ、今ならブログでなくてもTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアでもいいのですが、とにかくこまめにユーザさんと交流する手段、引いては「マーケット」と交流するパイプを確立しておくことは重要だと思うのです Σ(・∀・ )。

私の場合、ネットでの活動に力を入れてきたせいか、リアルな交流――つまり、オフ会などを通じて撮影仲間がグンと増えました。これは余録なのかもしれませんが、将来的なさまざまなコンテンツ展開において、有能なスタッフを確保できるって面では非常に心強いことだと思ってます (^∀^ヾ。

むろん、ブログのユーザ(というよりネット)を全部切り捨てて、どんどんビッグを目指すんだ!という上昇志向も考え方としてはアリでしょう。しかし、梯子を外される(謎)ことも現実にありえますし、ユーザの気持ちに無頓着な作家はなぜか作品にも愛が足りなかったりするものですから、ブームが過ぎたら自浄作用で淘汰――という悲しい結末もあり得ない話ではないでしょう。

結局、パッケージ化が手段なのか目的なのかってことですね。少なくとも私はあくまで手段のひとつと捉えていますし、ぶっちゃけ住む場所を追われようと国土を失おうが、作品を世に送り出す営みは続けたいですね。初心忘るべからずといいますけど、そういう原点は強く心に刻んで活動を続けて行きたいです。ものすごく口幅ったいですけど (`・ω・´)ゞ。

ということで、何やらいろいろと言い訳めいてますが(汗)、以上のような経緯と背景により、絶版→YouTube公開について決断した次第です。ご理解をいただけると幸いです m(_ _;;)m。


関連すると思われる記事:


5 件のコメント: 自費出版もの円盤 絶版→YouTube公開の真相 (^ω^;)

  1. いそはち says:

    いろいろと思い当たるところがあるので、考えさせられる記事です。
    苦渋の選択ですね…

    今更語るまでもないですが、
    瞬間最大風速が重要視されるYTやニコ動は、万人が共感できる面白みを持たない
    趣味ジャンルの動画は見向きもされない傾向がありますね。
    naoさんのように、同業作者であれば誰もが納得してしまうような職人芸の作品ですら。
    こんな殺伐とした世の中ですから、息抜きのためにそういった面白系の動画が
    歓迎されているのではないかと邪推しています。

    個人的には、高画質化が進んだとはいえYTの画質には限度がありますし
    世界的なブロードバンドの普及率を考えると、国際展開を考えれば
    パッケージの選択肢を残しておくのは悪くないと思いますけどね。
    率直に言ってしまうと、YT収益よりパッケージの方が売れているなら実に勿体無い!
    うちの焼け野原状態を考えると実にもったいないなぁと…
    ブランドイメージについて語る以前の低次元な水準で面目ないですが。

    ついでに私のチャンネルの現状について簡単に書きますと
    以前skype会議の時にお話した時から悪化しており、右肩下がりで現状1/2程度。
    加えて本業の方で精一杯なもので、まともに制作活動もできないデフレスパイラル。
    せめて本業の労働時間に比例して収入が増えれば良いのですが、現状維持が精一杯。
    長期休暇が取れず、新コンテンツが供給できないのが反省点の一つです。

    以前、naoさんのけいおん!ラッピングトレイン動画がクリーンヒットしたように
    トレンドに合った作品を定期的にリリースできるかが鍵となっているようですね。

    外から映像業界を眺める限り、ごく一部の大手だけが独り勝ちで
    中堅以下は悲惨な状況に見えます。
    (もっとも、今はほとんどの業界がそうでしょうね。私が身を置く製造業も然り)
    ここ1~2年で映像制作会社の倒産も何件か耳にしました。
    ミニマムコストで運営できるインディーズレーベルが持ち得る、
    フットワークの良さを大切にせねばと痛感します。

    方針転換が成功することを陰ながら応援しております!

    • コメントサンクスです。ドタバタしていて遅レスすみません m(_ _;;)m。

      お褒めに預かり光栄ですけど、ホントはウチのようなチャンネルこそYouTube向けじゃないのかもしれません。今のところ、古い素材群の「希少価値」で生き残っているような感じですけど、それが全部放出されたらそれこそお終いかもしれませんから ((((((^ω^;)。

      で、私の立ち位置ですが、分類したらプロになるのかもしれませんけど、撮影時はあくまでアマですし、その基本的なスタンスは崩したくありません。商品化するにしても、それはアマでできることの究極のスタイルというものを目指したいのです。プロ写真家の青木さんやルークさんの傑作写真も柵の中で撮ったものばかりではありませんから (`・ω・´)∩。

      まあ、チャンスがあれば中田氏(笑)にもチャレンジしてみたいとは思いますが、ちょっと期待していた某メーカーの某社新型機をテーマにしたオフィシャル作品が「大ハズレ」で残念な結果だったので、柵の中で撮る意義について考えてしまいました Σ(´д`*)。

      この作品のレビューはそのうち記事にするつもりですが、結局のところ、必要に迫られて手段として中で撮るという発展が健全であり、中田氏が目的になってしまうとロクでもないことになるってことを痛感しました。

      そんなわけでして、いったんはリセットして自費出版モノは回収しましたが、機会をみて新作なり、再編集版の発行なりに取り組んでいきたいと思っています。

      あと、けいおん!電車はマグレですね(汗)。ていうか、けいおん!自体が作品世界としてバケモノだったからこそ実現したヒットだったといえましょう。その証拠に2匹目のドジョウよろしく狙ったガンダムAGEはハズレでしたから ((((((^ω^;)。

      やっぱりこれからの時代は「萌え」ですよ ( `・∀・´)ノ。

  2. 賽文超人 says:

    要するにDVDの売り上げよりもアドセンスの収入のほうがオイシイってことですよね?

      • 外出から戻りました。あまり生々しいお話はここでは馴染みませんので,
        最低限度のことのみ書きますね ( ̄ー ̄;)ゞ。

        円盤とアドセンスを比べてみると、円盤が3倍~5倍多いです(汗)。年次が異なるので
        単純比較はナンセンスかもしれませんが。つまり、真面目に取り組めば円盤の
        方がずっと効率はイイわけです。

        ただし、そのためには、ずっと新作をリリースし続けなければなりません
        (多くのメジャーがやっているように)。テーマが限られているウチレベルでそういうことを
        すると粗製濫造になるのは目に見えてます(汗)。

        要するに必ずしも美味しさだけの問題ではないのです m(_ _;;)m。

  • ▼キーワード検索