EOS 7D ピンぼけ解消術 Σd(゚∀゚*)

2010/01/21 20:08 - カテゴリー: ビデオシステム - 投稿者: ナオ@Webmaster
目分量ピン送りという荒技 ヾ(゚д゚)ノ゛1264072085

EOS 7D夜景サンプルはいかがでしょうか? 「すごい!」と思った方、「なんだこの程度か」と思った方、作品としての受け止め方はさまざまでしょうけど、テクニカルな側面でいえば、今ある一般的なビデオカメラでは撮れない世界であることだけは間違いありません ( ・∀・)b。

そんなデジイチによる空港夜景動画ですが、実現するにあたりもっとも大きな障壁となるのが今回とりあげた「ピント合わせ」なのです。大きなイメージセンサーによる浅い被写界深度は、ボケを操るのに有利ということでデジイチ動画のメリットとしてもてはやされてはいますが、裏を返せばそれだけピンぼけが発生する可能性も高くなるわけです。

さらに、明るい大口径のレンズを絞り解放域でテレ端で使うという撮影スタイルもピンぼけ発生に輪をかけているといえましょう。変なハナシ、被写界深度が深いビデオカメラだったら、だいたい無限遠に設定しておけば夜でもだいたいピントは合ってしまうんですよね (;´∀`)。

まずは失敗例と成功例を並べたキャプチャをご覧いただきましょう。↓ スカパーで撮影した着陸シーンです。

失敗例&成功例

失敗例の状況はあとで詳しく書きますが、まずは、デジイチ動画の「ピント事情」から……。ビデオカメラのオートフォーカス(AF)は、フルタイム動作であり、アングルを変えたりズームを触ると勝手にピントを合わせに行きます。しかしデジイチ動画の場合は、基本的にマニュアルフォーカスと考えるべきなのです。

パナソニックGH1のように、動画撮影中にAFが可能なモデルもなくはないですが、旅客機撮影……特に夜景の場合はほとんど役に立たないと思います。それに、マイクロフォーサーズ規格以外の明るい高倍率レンズをアダプター経由で装着するとなると、そもそもAFは使えませんしね。

EOS 7Dでも動画撮影中に「AF-S」ボタンを押すことで、フォーカスを合わせに行きますが、夜景の場合はほとんど実用になりません。画面の明るさが変わったり、ギャ~ギャギャとけたたましいモーター音が鳴り響き、挙げ句の果てに合焦しない…… (`ε´)。

じゃあ手動で合わせればいいのでは?となるのですが、動画撮影中はファインダーを覗くことは出来ませんし(デジイチ動画はライブビュー技術の応用なのでミラーアップ状態でしか撮れない)、液晶の拡大表示も使えないのですね。

そこで、ご登場願ったのが古典的な置きピンの手法です (;´∀`)。あらかじめ一番大切なポイントにピントを合わせておき、それでカット全体のフォーカスをカバーすることにしました。サンプル動画のANA機の着陸をアップでフォローしているのはその方法でピントを決めました<0.31付近>。

ピントの合わせ方は、レンズをAFモードにして、撮影前に「AF-S」ボタンを押せばお終いなのかもしれませんが、私の場合は心配性なので、そのあとにライブビューを切ってファインダーでピントの具合を目検します(笑)。

まあ、明るいシーンならこういう置きピンも可能ですが、薄暗くなってしまうと、離着陸する機体を近くでフォローするには一箇所だけピントを合わせればいいとはならないのですね (-ω-;)。

さらにズームレンズですから、ワイド側よりテレ側の方がピントはシビアになります。そういった状況をまとめたのが下図です。↓

2

つまり、暗いシチュエーション、望遠レンズ、絞り開放といった要素に加え、そもそも被写界深度が浅いデジイチですから、一箇所に合わせただけではどうしてもそこ以外にピンボケが発生してしまうのですね (〃▽〃)。

前述の尾翼ピンボケカットは着陸で進入してくる位置にピントを合わせていて、そのままビデオカメラの感覚でアップのままフォローしていたら、大事な尾翼のアップ部分でボケちゃった……ということなのです Σ(´д`*)。

上記解説図に記したように、ズームレンズをワイド側(70mm)で撮れば、置きピン手法でもだいたいピントが合うのですが(合っているように見える)、アップ大好き♪な私のことですから、テレ側(200mm)でも撮らないわけにはいきません ♪~( ̄ε ̄;)。

#EOS 7DはAPS-Cサイズのセンサーなので、実際には70mm~200mmのズームレンズは112mm~320mmとして機能します。

要するにテレ端200mmで撮りたいなら、遠くと近く、つまり機体の位置によってピントを送ってやればいいだけなのですね。でもそれが大変なのです。それでなくても拡大表示すらできないライブビュー表示でのピント合わせは困難なのに、真っ暗なシチュエーションで、相手は高速で迫ってくる機体です ((((((^ω^;)。

もちろん、「AF-S」ボタン押しても前述のように解決にはなりません (´・Д・`)。しょうがないので、機体が遠いときはココ、近いときはソコとピントリングの位置を指で覚え、機体をフォローしつつ「目分量」でピントリングを回してやることにしたのです Σ( ̄口 ̄;;)。

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でもリングの移動量は0.3mmぐらいでしょうか。なんとも微妙な距離なのです (@д@; )。また、遠くの位置から手前の位置に移動したあと、また遠くの位置に戻してやらねばなりません。機体をフォローしながらのピン送りですから……。えーい、面倒くさい ヽ(~~~ )ノ。

結局、5カットぐらいボツカットを大量生産してしまいましたが、何とか指にリングの移動量を覚え込ませることができました。そうやって撮れたのがサンプル動画後半に入っていた、JALのB7の着陸シーン@スカパーなのです<3.51付近>。アプローチで迫ってくるとき、手前を転がっている尾翼のアップ、駐機場へ向かう後ろ姿と全部ピンがきていたでしょ (^▽^;)?

一度ワザが完成したら、あとは何度でも再現できる体質なので(笑)、もうスカパーからの離着陸夜景でもピンボケがでることはないと思います (`・ω・´)∩。

とにかく、夜景のデジイチ動画でアップフォローを実現しようとすると、こんな風にとんでもない肉体的修練が必要になっちゃうのです(´・Д・`)ふ~っ。

EOS 7Dのデジイチ動画で夜景――。インパクトがある絵が撮れるのはいいのですが、狙っているカットをモノにするのはタイヘンだってのを痛感いたしました、ハイ。


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